ドイツ銀ＣＥＯも喜べない、５年前ボーナスついに支給－価値４分の１

The Deutsche Bank AG logo sits on an office building in Frankfurt, Germany, on Wednesday, April 25, 2018. Germanys largest lender will scale back U.S. rates sales and trading, reduce the corporate finance business in the U.S. and Asia, and review its global equities business with a view toward cutting it back, the bank said in a statement Thursday.

ドイツ銀行のクリスティアン・ ゼービング最高経営責任者（ＣＥＯ）は、2014年ボーナスの最後の未払い部分を得るまで５年待った。その日がようやく来たのに少しも喜べないのも無理はない。

厳しいコスト削減目標を掲げる一方、トップクラスの人材獲得とつなぎ留めが必要なドイツ銀にとって、競争力のある報酬が重要な課題となっている。事情に詳しい複数の関係者によれば、同行は裁量的報酬を成績優秀な行員により傾ける一方、昨年分のグローバルなボーナス原資を20億ユーロ未満に圧縮する方向だ。14年のボーナス原資は43億ユーロだった。

事情に詳しい関係者が語ったところでは、ボーナスに響くため、ドイツ銀の行員にとって株価が心配の種となっている。同行はいわゆる慰留のための賞与の権利を17年に約5500人に付与したが、最長６年かけて支払い、株価が非公開の目標に届かない場合は、全体の半分に相当する株式部分の支給が見送られる。